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Happy Holidays!

 培養細胞を使った実験を始めると、休日、週末、年末に関係無く、細胞の機嫌に合わせた生活を送る毎日が続きます。街がきらめいて賑やかになる時期にも実験室にこもるのは、好きでやっていても時にやさぐれた気持ちにさせられます。
 ただ、そんな日々の中にも、ふとした喜びを見つけることができます。写真は、私たちの研究室で樹立されたカニクイザルの栄養膜幹細胞です(Matsumoto et al., Sci Rep 2020)。この細胞は胎盤の元となる性質を維持した培養細胞で、細胞同士が敷石状に密接するコロニーを形成します。
 ある日、大学院生がこの写真を見せに来てくれました。良い実験データが得られた時に匹敵する勢いがあったかもしれません。その様子から、これを見つけた瞬間の喜びと興奮が伝わり、こちらも嬉しくなりました。
 皆さんも身の回りのふとした喜びを見逃すことなく、良い休日、年末年始をお送りください。

細胞生化学 田中 智

 

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C 2024 応用動物科学専攻広報 担当